葬儀社紹介サービスという業界は、かつてはインターネットを使わず、人力で行われるサービスが主流でした。しかし、2009年頃から大手企業が参入し始め、この業界に多くの変化がもたらされました。その影響は、良くも悪くも業界に深く根付いています。

近年、葬儀社紹介サービスのプランの値下げが目立ち、特に8万円や9万円などの低価格プランが増えています。このような価格設定は、インターネットでの宣伝と、提携葬儀社との連携によるサービス提供の結果です。しかしこのような低価格競争は、葬儀社紹介サービス自体の収益を圧迫している部分もあります。

驚いたのは、旅行会社HISが葬儀社紹介サービスを始めたこと。HISは「人生の最後の旅」という視点で葬儀サービスを紹介していますが、HISのサービスが今後どのように展開されていくかは興味深い事例となりそうです。

提携葬儀社の集め方も、サービスの成功を左右する大きな要因です。多くの葬儀社と提携している、または既に顧客情報を多く持っている企業ほど、新たなサービス展開が容易となります。HISのような大手企業が新規参入する場合、既存の顧客基盤を活用して、新しいサービスを迅速に展開することができるかもしれません。

今後の葬儀社紹介サービスの動向は、提携葬儀社の数や質、サービスの独自性などが鍵を握るでしょう。業界の変革期を迎えている今、これからの展開に注目が集まります。