葬儀社のイベントはもう人形供養だけでいいのではと思う理由
2019年7月16日今日は葬儀業界向けの内容ですが、内容を置き換えて考えていただくと、他の供養関連業や、介護・医療・法律など他の分野でも有効な内容です。
最後まで是非ご覧ください。
イベント!集客のために葬儀会館などでイベントを行っている葬儀社の方は多くおられると思います。
弊社のクライアントでもイベントを行っている方もいらっしゃいますが、継続的にお悩みが増えていきます。
○だんだん人が集まらなくなった
○内容を毎回考えるのが面倒
○イベントのネタが尽きた
○本当に葬儀の依頼に結びつくか分からなくなった・・・etc
というところがお悩みの多くです。
さて、そもそも論でなぜ葬儀会館でイベントをするかというと、「葬儀の依頼を獲得する為」です。
葬儀社側の理想を言うと、「葬儀社を探している方やお悩みがある方に来ていただきたい」というのが本音でしょうが、相談会やセミナーを開いても集客がイマイチになるのが現状です。
ここで2つの発想の転換と割り切りが必要です。
1.葬儀会館でイベントを行うのは地域の方に「来店経験」してもらう為に絞る。
2.内容は競合他社のイベントよりも、日常生活での固有性を重視する。
という点です。
まず、1.葬儀会館でイベントを行うのは地域の方に「来店経験」してもらう為に絞る。という点ですが、葬儀会館というのはとにかく敷居が高い場所です。
気軽にフラッと入る方はあまりいません。しかも昨今は家族葬や小規模葬の普及で、会葬者として会館を訪れる方も大きく減少しています。
そのような中でも、いざという時に相談や見学に来てもらいやすいよう「一度は訪れた事がある」という経験を地域の方にしてもらうことが重要なのです。
みなさんも、一度も行ったことの無い場所での待ち合わせや食事などは多少なりとも身構えて足取りが重くなることはないでしょうか?
しかし一度でも行ったことのある場所であれば、不安なく訪れることができ、人にも勧めやすいものです。
だからこそ葬儀会館のイベントは「来店経験の獲得」に主眼をおくべきなのです。
本来であれば、イベントに多くの方を集め、そこから相談や会員獲得に誘導して・・・という流れが望ましいのですが、イベント内容を大きくすればするほど、それ相応の労力がかかります。
そのうちに主催する葬儀社自体がイベント疲れを起こしてしまう・・というのもよくあるパターンです。
次に2.内容は競合他社のイベントよりも、日常生活での固有性を重視する。という点を解説します。
イベント内容を企画する時に、競合他社のイベント内容を意識して考えたり、とりあえずできることややってみたい事を催そうとして、企画が思いつかなったり頓挫するケースもよくあります。
大事なのはそれよりも、地域住民の方が日常生活の貴重な時間を割いてまで来てもらう価値を感じてもらえるか?ということが重要です。
残念ながら休日に時間があれば、買い物にも行きたいし、遊びにも行きたいし、葬儀会館に行く暇は無いのです。
入場者プレゼントで、ティッシュや卵をばらまくのも有効ですが、それをメインにすると「わざわざ知らない場所に足を運んでまで・・」という方はイベントに来ません。
葬儀相談会や終活セミナーを開くのもコアな客層が集まるのですが、同じくそれをメインにすると広告費の割に閑散としたイベントになることもよくあるケースです。
イベント内容を考えるときは「ユニークな内容を企画しましょう」とお伝えしていますが、ユニークとは面白いという意味ではなく「固有性」という意味です。
敷居が高い葬儀会館に足を運ぶ価値があると感じてもらえるほど、「固有性があり、他にはないイベント」を行う必要があるのです。
以上の2点を踏まえて、これより本コラムの結論ですが、
葬儀社のイベントはもう人形供養だけでいいのでは?ということです。
「不要になった人形や思い出の品を供養してから手放したい」という人形供養は、常に地域で一定のニーズがあり、手放したい人形や品を持参いただくことで、葬儀会館への来店経験を身に着けてもらえます。
しかも、地域のスーパーやショッピングモールでもまず開催していません。人形供養を頻繁に行えるのは葬儀社だけです。ここに固有性があります。他にはないサービスなので、貴重な時間を割いてもらう可能性が高まるのです。
また、お子様がぬいぐるみをお持ちになってくる場合はご家族もセットで来店されます。
人形供養はいままでお伝えしていたイベントの目的を達成しつつ、開催側の労力も大きくかからないという利点があるのです。
はっきり言って、イベントの内容を毎回変えようとして、集客があまり見込めないミニセミナーや、よその場所でも行えるようなカルチャースクールを開催するよりも、人形供養を柱にしたイベントを定期開催することをおすすめします。スタッフの皆さんの労力も低減できます。
葬儀社のイベントは、深掘りすれば来店後の誘導の流れや、サービスや会員制度の案内を行う手順設計など、かなり高度な企画が必要です。
(そのあたりはまた別コラムで・・)
しかし、今もし何もイベントを行っていなかったり、行き詰まっているのであれば、「来店経験」を獲得してもらうことに目的を絞り、人形供養を定期開催するという方法に割り切ってみてはいかがでしょうか。
葬儀は義務的商品です。欲しいと思って買う人は誰もいません。
広告宣伝で重要なのは、接点を増やして信頼度を獲得することです。
そして効果があることは、効果が無くなるまで継続することが重要なのです。
弊社では葬儀会館でのイベント企画やツール企画、広告宣伝なども多数行っております。
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